環境配慮は紙だけ? クリアファイルで使えるエコ素材を5種類紹介
近年は印刷業界においても、環境配慮を目的としたさまざまな対策が行われており、その一貫として紙製のクリアファイルが注目を集めています。
今回は上記3つのポイントを中心に、ノベルティやオリジナルグッズの制作も活用できるエコ素材について紹介します。
環境問題への配慮として、さまざまな業界でプラスチック製品の代わりに紙製品などが活用されつつあります。
一方で他の素材とプラスチックでは特徴が異なるため、用途によっては不便さを感じることも多いのではないでしょうか。
プラスチックから紙に素材を変更することでメリットやデメリットが生じるのは、クリアファイルも同じです。
ここでは紙製クリアファイルを中心に、5種類のエコ素材それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。
紙製クリアファイルとは、本体部分がプラスチックではなく紙のみで作られているクリアファイルのことです。
エコ活動に力を入れている企業や団体の場合、ノベルティで紙製クリアファイルを採用することで、ブランディングしつつ環境への配慮もPRできます。
テレビCMではプラスチック削減をPRしつつ、プラスチック製のクリアファイルを配布していてはイメージアップにつながりませんが、紙製クリアファイルなら安心して配布できるでしょう。
底部分の接着面は両面テープや接着剤、糊などを使用しているため、不要となったときは分別の手間なく燃えるごみとして廃棄したりリサイクルに出したりできる点も魅力です。
機密性の高い書類を廃棄したいときも、紙製クリアファイルが役立ちます。
紙製クリアファイルに書類を挟んだままシュレッダーにかければ、処理中も周囲に書類を見られる心配がありません。(※厚紙や複数枚を処理できる機種に限る)
使用している用紙の種類や加工内容によっては、紙製クリアファイルに直接書き込むこともできます。
かさまーとで取り扱っているエコペーパーファイルは筆記性の高いマットコート紙(チラシや本の表紙で主に使用される紙)を使用しているため、鉛筆やボールペンでの書き込みも可能です。
特性を活かしてデザインにちょっとしたメモスペースを加えたり、中身の書類のチェック項目を設けたりと幅広い用途に対応できるでしょう。
用紙の厚さは週刊誌の表紙で使用されているものと同じ110kgを採用しており、しっかりと書類を守ってくれます。
紙で作られたクリアファイルは透明ではないため、何の書類が入っているのか外側からパッと見た程度では分かりにくくなります。
紙ゆえに水濡れに弱く、一度濡れると表面がボロボロになったり染みができたりするなど、耐久性の低下だけではなく見た目を悪くするリスクもあげられます。
このような耐久性の問題から、紙製クリアファイルが必ずしもエコ効果が高いとは言い切れないという意見も存在します。
紙製クリアファイルは、プラスチック製のクリアファイルと比べると繰り返し使い続けるのは難しく、結果的に紙の消費量を増やす可能性があるためです。
グッズ作成を検討する方からすると、プラスチック製のクリアファイルと比較した場合、大量印刷しても単価が安くなりにくい点もデメリットでしょう。
かさまーとでは、通常のクリアファイルと紙製クリアファイル(エコペーパーファイル)を4色フルカラーで100枚印刷した場合、価格はそれぞれ以下のとおりです。
クリアファイル(PP製) | |
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紙製クリアファイル |
特にかさまーとは、クリアファイル印刷の専門会社として独自のルートで素材を安価に大量仕入れできるため、通常のクリアファイルを安く制作できる強みがあります。
このように耐久性やコストなどのデメリットも生じやすいことから、環境に配慮しつつクリアファイルを制作する際は、他の素材も含めた慎重な検討がおすすめです。
デメリット面でも触れたように、紙製クリアファイルは耐久性が低く、リデュース(できるだけ無駄なごみをなくすこと)が難しい部分もあります。
一方でリサイクルできるメリットもあるため、使い方や処分方法を意識することでエコ活動のPRはできるでしょう。
紙製クリアファイルのデメリットが気になる方は、他のエコ素材で作られたクリアファイルも候補に加えてみてはいかがでしょうか。
ここではクリアファイル印刷に使用できる、紙以外の代表的なエコ素材を5種類紹介します。
ライメックス(LIMEX)とは、石灰石を主原料としたエコ素材です。
石灰石を使用した有名なエコ素材としてストーンペーパーがあげられますが、需要が高い一方で接着などの加工に高い技術を要するため、日本ではなかなか根付きませんでした。
ライスレジンは、非食用米を主原料とするバイオマスプラスチックの一種です。
お菓子などの加工食品を製造する過程で出る破砕米や、販売・食用・飼料に向いていない古米など廃棄品となる素材を使用しているため、リデュースの観点からも魅力があります。
再生プラスチックは、リサイクル回収された廃プラスチックを一度ペレット(素材)に戻し、改めて製品として加工したものです。
クリアファイルの主な素材となるPPの場合、再生素材の配合率に比例して透明度が高くなるメリットがあります。
ストーンファイルは、台湾で開発された、石灰石を主原料としたエコ素材です。
水濡れに強く破れにくいメリットがあり、紙製クリアファイルのように、文字も書けます。
レーザーやトナーでの印刷は非対応ですが、オフセット印刷には対応しているため、印刷会社に依頼することでオリジナルデザインのグッズを制作できます。
注意点はPEを配合しているため完全な脱プラスチックとは言えないことと、接着剤を選ぶ必要があることの2つです。
かさまーとではストーンペーパーもしっかりと溶着しているため、安心してご注文くださいまで。
また、ストーンペーパーは原料の配合率で分けた3種類がありますが、かさまーとでは書類の保護に最適な、板紙のようにしっかりとしたRBDを採用しております。
再生PETは、ペットボトル容器を原料としたエコ素材です。
プラスチックごみの約2割を占めるペットボトルを再生PETとして活用することで、効果的なエコ活動につながります。
ここで紹介したように、環境に配慮した素材はさまざまです。
すべての素材が完全に脱プラスチックを実現しているわけではありませんが、使用量を減らしたり廃プラスチックを再生利用していたりと、それぞれが環境への負荷を軽減しています。
ただし中には通常のクリアファイル素材よりも高価なものや、印刷・加工に技術を要するものもあるため、素材選びだけではなく印刷を依頼する会社も慎重に選ぶことが大切です。
環境に配慮したノベルティをお探しなら、実績が豊富で柔軟な対応も可能な「かさまーと」にお任せください。
弊社は明治時代の創業から145年以上、印刷のプロとしてさまざまな手法・素材に挑戦することで常に技術と知識を磨いてきました。
Japan color認証制度取得で色の再現度も第三者より評価されているため、エコ素材の質感や透明度を活かした繊細なデザインにも対応可能です。
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